青の、果実。


「え、わたし…ですか?」



「そうよ、金銭面とか
わたしに気遣ってるんだろうけど
マコちゃんが行くっていったら光太郎も考え直すと思うの。」




あなた達ずっと一緒だったでしょう、


って、さおりさんは寂しそうだけど
にこにこ笑ってくれた。




ちょっと軽くでいいから光太郎と話してくれないかしら?


きっとわたしに言えない事も
マコちゃんになら言えるはずだから。


と、さおりさんから頼まれて
わたしは頷いた。



光太郎はわたしなんかと同じ進路だと
嫌がる気がするんだけどな。

ここに残りたいって言っていたし。




わたしはさおりさんから言われた通り
光太郎と話そうと思い
晩御飯が終わった後、彼を呼び出した。