青の、果実。


“お母さんが大学の事いいって言ってくれたよ!”



とだけ、送るとすぐに返信が返ってきて




“よかったな!黒川の意思が伝わったんだよ。”



と、幡山くんは言ってくれた。




にやにやが止まらなくて
わたしは携帯をまたぎゅうっと握る。




「そっかぁ、マコちゃん大学の方に行っちゃうのかぁ。
うちの子にも言ってやってよ、進路の事。」


さおりさんが紅茶を飲みながら
わたしに話し掛ける。





「え、光太郎にですか?」