青の、果実。


今日も一緒に帰ろう、なんて
言ってくれるんじゃないかって少し期待をしている自分がいた。




ひとりぼっちになった教室で
ため息をついては、わたしは席を立つ。




「さて、わたしはお母さんのお手伝いでもするかな。」





皆がワイワイと騒いでいる背中を見ては
何だか切なさが込み上げてきた。