青の、果実。


「おい、何にやついてんだよ。」



「うわあ!びっくりしたぁ!」




隣の席では、ぶすぅっとした顔で頬杖をついている光太郎が居た。



うわ、光太郎の存在すっかり忘れてた。
めちゃめちゃ嫌そうな顔してる。





「何だよ、隣の席はいつも俺だろうが。
何ビックリしてんだよ、どあほ。」



やっぱりかなり機嫌が悪い。
いつまでもタラタラして本当女みたいな奴、って心の中で思ってやった。




「なにさなにさ、今日朝練ないくせに
勝手に先にお家出ちゃってさ。」