青の、果実。


いつもだったら朝練が無い日は
わたしの家まで迎えに来る光太郎、

昨日の幡山くんの事があったせいか
玄関の前に光太郎の姿は無かった。




おせぇーよ、マコ。
って言って、いっつも笑ってんのに。

何さまだ拗ねてるのかな。




仕方なくわたしは一人で学校へ向かう事にした。
話し相手が居ない朝はこんなにつまらない物だったんだ。



歩いて学校へ行けるなんて
本当に便利な高校を択んだものだよな、私たちも。