「はぁー?
マコ、あいつと話す事なんてないだろ。
仲良くなんな。」
「なんで光太郎にそんな事言われなきゃいけないの?
幡山くん凄くいい人だよ!
話せば光太郎だってわかるよ!」
「わかりたくもないね。
俺はあぁいうやつだけは苦手なの。」
光太郎の不機嫌な顔が直らなくて
酷くなるばかりだから
わたしは言い返すのを止めた。
「で、マコ宿題うつさせてって言ったの覚えてる?」
「…あ…。」
今まで幡山くんと一緒に居たから
宿題の事を忘れていた。
「だろーと思った。」
「ごめん!今からやるから一緒に…。」
「いいよ!俺今日は帰るわ。」
光太郎はため息をついて
向かいの自分の家の方向へ向かってしまった。
なにさ、なにさ、なにさ。
拗ねちゃってさ。
てか何でわたしが謝るのよ。
宿題くらい自分でやれっつーの、ばか光太郎。
わたしは光太郎の背中に
あっかんべーをして家に入った。


