そのうち出てくるよね、きっと。 ご飯の中身は腐って出てきそうだな。 なんて、考えたら一つため息が出た。 お弁当箱を探すのは諦めて 鞄に教科書をしまい込んで教室を出ようとした時 ふっと、人影がわたしの前に立ち止まった。 「…あ…。」 目の前に立っている人と目が合って つい声が漏れてしまった。