「ぷっ、ばーか!
幡山って本当にばーか!」
そう言って笑う遠野の目からは
もう涙は無くなっていて
そんな表情を見て、僕も心が温かくなっていた。
「ばかだよ!
お前こそ、辛い時は辛いって言え!
それと、目星付いてんならもうそんな奴らと
絡むな。
一人が怖いなら俺がいつだって一緒にいるから。」
「幡山...。」
「なっ、簡単な事じゃないかもしれないけど
卒業までお前が泣いてんのは嫌だよ。
お前が周りを考えて我慢してるのはわかるけど、
だったら同じように俺はお前の事考える。
お前が心から笑って卒業出来るように。」
なっ、いいだろ。
そう聞くと彼女は笑って頷いた。
俺は彼女に恋をしていたんだ。


