「先生、わかってるよ。
入学まであと数カ月はあるんだから。
学期末で挽回してみせるって。」
本当かなって先生は笑った。
遠野を見習えよって。
そんなこと言うもんだから
隣の席の遠野かりんのテストをちらっと覗いた。
「ちょっと~。恥ずかしいからやめてよ。」
それに気付いた遠野もぐるりと
体をこちらに向けた。
「いーだろ。別に!
遠野はどうせ学年一位なんだから。
100点か?お前のせいで平均点上がってんだからな。」
「学年末くらいは勉強しなよー。
うちを見習ってさ。」
ぶつぶつと文句を言う俺に遠野は笑ってた。


