「荻野、取りあえず
何があったか聞かせてくれ。な?
白崎は第3会議室で待っててくれるか?」

「はい……すいません」

「みんなは仕事に戻ってくれ」


課長に連れられて、荻野さんが出て行った。


「なに?一体どうしたの?」

『わからないです……』


白崎先輩に話しかけられる雰囲気ではなく
何が起きたのかわからないままだった。


2時間ほどして、
白崎先輩と課長が戻ってきた。

項垂れたまま席に戻った白崎先輩を
隣の人が気遣っていた。


「荻野は、戻ってこないね」

『そうですね……』


荻野さんが戻ってこないことに
不安になっていたら
急に課長に名前を呼ばれた。