ある日の午後、
穏やかだったフロアに怒鳴り声が響いた。


「何してくれてんだよ、お前っ!
ふざけんなよ!」

「すいません」


フロアが静まり返るほどの
怒鳴り声を上げたのは荻野さんで、
怒鳴られていたのは白崎先輩だった。


「おいおい、待てよ荻野。
どうしたんだ?」


今にも白崎先輩を殴りそうな荻野さんを
課長が間に入って止めた。


「本当にすいませんでした!」


ひたすら頭を下げて謝り続ける白崎先輩。