そんなある日。 『えー?絶対、嘘でしょ! ありえないですよ』 「いや、ほんまやから! 行って実際に見てみたらわかるって! なんなら連れて行ったろか?」 『えーー』 給湯室で春佳の笑い声が聞こえた。 一緒にいたのは、 俺の2個下の後輩の白崎だった。 春佳にとっては 同じ大学の先輩で、 とても仲のよさそうな雰囲気だった。 俺にはあまり見せてくれない顔だな と、思うと同時に、 どす黒い感情が込み上げてきた。 *