それから職場では
極力話さないようにした。

荻野さんは嫌がったけど
不機嫌な態度で話すのは嫌だからと言って
渋々、了承してもらった。

本当にわがままだらけだった。

それでも、怒ることもなく
むしろ、わたしの機嫌を考えて
好きにさせてくれた。


なんで、こんなにいい人なのに
わたしなんかを選ぶんだろう?と
何度も思った。