side荻野 あのときのモヤモヤの正体は、 すぐにわかった。 俺は高山のことが好きなんだと 気付いた。 夜ごはんを食べに行った日から、 俺は頻繁に高山を誘うようになった。 高山を知れば知るほど 惹かれていく自分がいた。 誘えば断らずに来てくれる高山に 期待したこともあったけど、 自分の過去や考えを話したときに 聞いたことを考えると 俺の思いとは違うんだなとわかった。 *