ーーーーー〈邪魔どっか行って〉
      〈同意w〉
      〈マジいらないから〉
      〈あーわかる。必要ないって感じw〉
      そう言いながら友達だったはずの子は僕を
      蹴り飛ばす。
      これは、夢?...夢だ。昔の僕だ。中3の終わり頃
      〈死ねよ。マジ〉
      〈つーか、跡形もなく消えろ〉
      〈親が死んだからって同情してもらえるとか
       思ってんの?〉
      『思ってない』
      〈てか、何なのその髪と眼〉
      〈髪とか染めてるっしょ?〉
      〈眼とかカラコン?〉
      〈マジ?
       やめた方がいいよ?趣味悪いから〉
      『生まれつき』
      〈何なのさっきから
       おもしろくない、顔色ひとつ変わんないって〉
      〈存在しない方がいいよ〉
      〈存在価値なーいw〉
      親が死んですぐ後の僕
      高校受験の直後
      飲酒運転のトラックに僕をかばって跳ねられた
      運転手は逃げたけど、その後すぐ捕まった
      〈さっきから何、無視してんの?〉
      そう言って持っていたほうきで僕の足を撲った
      ちょっと前まで友達だったはず...
      〈ちょっと来て〉
      そう言って自由に動けない僕を屋上に連れて行く
      そして端の方に立たせて
      〈存在価値無いんだからそこから落ちてよね!〉
      そう言って僕を突き飛ばす。 落ちる‼
      やだ!まだ死にたくない
      お父さんとお母さんに守ってもらった命を
      無駄にしたくない!
      と、強く思ったおかげかギリギリ落ちない
      『はぁ、はぁ、はぁ....』 
      〈必死になって笑える〉 
      〈てか、落ちろよ〉
      『ふざけんな』
      〈は?なにそれ?なめてんの〉
      突き飛ばされて落ちていく
      え...嘘でしょ...?  落ちて..る?
      誰か助けて...助けて...助けて
      『助け...て..誰か..助けて..誰か!』    ーーーーー