「愛舞…」
「愛舞、朝だよ」
『…っ…え?…えええっ!?』
「どうした?」
『か…か…か…かかか!かぐ!かぐ』
「……何!?」
『だ…だ…だって!ち…近いっ!』
「近いって!?
一緒に寝るって言ったのは
愛舞だよ」
『やあーっ!恥ずかしいっ!!』
「恥ずかしくないだろ」
「キスしてる時の愛舞も
可愛くて好きだよ」
『……!?きゃあーっ!!!』
「あははは!
ほら、遅れるよ」
『は…は…は…はいっ!!
今、起きますっ!』
「あははは!何でまた敬語?」
昨日の夜は
どうかしてたんだ、私。
恥ずかし過ぎて
輝夜の顔が見れない。
「愛舞、こっち向け!
なんで目を反らすの?」
輝夜は無理矢理
自分の方を向かせると
私の鼻を甘噛みした。
『痛いよー、輝夜っ』
「こっち向かないから」
『……だって…』
「好きならキスして当り前だろ?」
『……う…うん』
すっかり輝夜のペースだ。
『輝夜、今夜も居る?』
「うん!居るよ」
『良かった!』