「俺の身勝手な行動で
愛舞を悲しませていたら
……ごめん」
『そんなことない！
でも、輝夜はどうして
私に逢いに来てくれたの？』
「……愛舞は…俺の恋人の
生まれ変わりなんだ…」
『え……！？』
あまりにも予想外の言葉に
私は動揺した。
そして、あの精霊の言葉を
思い出した。
『…アイリン…さん？』
「…うん」
私が、アイリンさんの…
「アイリンは、時空を越えて
生まれ変わったんだ」
「ずっと…ずっと長い間
待ってた」
「いつかどこかで
必ずまた逢えると信じて…」
輝夜の一途さが
痛いほど伝わってきた。
「愛舞、逢いたかった」
「逢いたくて、逢いたくて
どうしようもなかった」
『……輝夜…』
『…私、その頃の記憶は
全くないけど…だけど…
輝夜のことが……好き』
『逢いにきてくれて
ほんとに…ありが…とう』
涙で言葉にならなかったけど
輝夜は何も言わずに
抱きしめてくれた。
