教室に入ると一気に目線を浴びるのを感じた


転校生というワードが飛び合っている

俺は自分の席につき本を開いた。


緊張感が高まってる




すると田中という同じクラスの野球部 主将みたいなやつに話しかけられた

「おい、お前どこから来たんだ?」


「隣の町だよ。」

自分も、田中も緊張してるのがわかる




「わかんないこととかあったら言えよ…」


田中は耳元で小さな声で言ってくれた


耳が真っ赤になっていて恥ずかしそうだ


心の中で爆笑していたが、
ありがとうとだけ伝えた。


俺は田中が好きらしい。






朝のHRで先生が俺を紹介した。


「原田けいと君です」


みんな顔を上げてまじまじと俺を見ていた。
しかし、一番後ろの席の女子だけ机に伏せていた。


「ほら、鈴木さん!」


先生が言ったのはあの伏せてるこの事だろう。


問題児か?

寝不足?


すると、その子は顔を上げて、俺を見るなりビックリしていた。


え、知り合い?

じゃないよな…




HR後、鈴木さんは俺のところにやってきた。


「原田君…?」

「何?」

「あのー…朝誰かに声かけられた…?」


凄く綺麗な声。

てか、寝てたのに名前覚えてたんだ。


「あ、かけられたよ?」

朝の挨拶の事だよな?


「あのー、あれ、私でね…ごめんね」


したを向いていて照れていた


話を聞くと、人違いをしたらしい。


隣のクラスに似てる人がいるらしい。


彼氏か誰かだろうか


「おーい原田ー」

先生からのお呼び出し。

「はいー」