ーーーーーーー 目覚めた瞬間、 真っ白な 消毒液のようなにおいが鼻をつく。 ああ、私は 貧血で倒れてしまったんだなと思った。 私はもともと からだが強くないので、 貧血はしょっちゅう起こる。 ーーーカララ、シャ ふいに カーテンが開いた。 「あ、目が覚めた?」 スーツを着た若い、 イケメンと呼ばれる部類であろうかっこいい男の人が 私の方をむいて言う。 たぶん、先生だろう。 男の人の言葉に答える。 「 はい」