「そうなんですか」
「千草の家は?どんな感じなんだ?」
「うちは和風です。父が畳が好きなんです」
「へぇ、じゃ今度お邪魔させてもらうか」
「げ、来るんですか?」
「何だよ、旦那になるんだぞ」
「そうですけど..」
でもこんな素敵な家を見せられた後に私の家に招待しづらいな。
「千草の部屋も見たい」
「うっ、私の部屋に入るつもりですか?」
「当たり前だろ?何駄目なわけ?」
「変なことしそうだから嫌です」
「お前な、人を何だと思ってんだ?」
「ずいぶん仲がいいんだな」
言い合っているのを止めたのは、確か二男の空人さん。
眼鏡をかけなおしながらにこやかにこっちに来る。


