運転手さんが私のいる方のドアを開けてくれて、 そこから出るとちょうど玄関から出てきた蓮見さんが見えた。 相変わらずむかつくくらい、カッコいい姿。 今日はグレイのストライプのスーツだ。 「おはよう」 「おはよう、ございます」 顔、合わせられない。 下を向いてしまう私に、蓮見さんは顎を掴んだ。 「な、何ですか」 「目が赤い。なんかあったのか?」 「な、何でもない、ですよ」 「ふーん?」