こちらへ、そう言われて連れられた場所はお父さんの書斎室。
ここで家に持ち帰った仕事や趣味の読書をしたりしているんだけど。
この部屋に何があるんだろう?
不思議に思いながら部屋に入った。
言われるがままお父さんの机に向かい、
一番上の引き出しを開けると茶色い封筒が出てきた。
中を開けると、そこには..もう一枚の婚姻届。
しかもちゃんと蓮見さんの名前が書いてある。
「旦那様は、念のために予備を用意していらっしゃったんですよ。
てっきりお嬢様にお伝えしているものだと思ったのですけど」
なんだ、よかった
へなへなと床に座り込んでしまった。
そして迎えた土曜日。
どうしようどうしよう!なんで私ってば馬鹿なんだろう。
せっかく用意してもらった予備の婚姻届も間違えちゃうなんて。
篠塚さんは
「気になさらなくても大丈夫です。新しいのをちゃんと書いてもらえますよ」
なんて言ってくれたけど。


