蓮見さんの言葉に顔をあげた。


街頭の明かりがちょうど反射して、
蓮見さんの笑った顔がしっかり見える。



馬鹿にしてる、でもない、何か嬉しそうな顔。



「嫉妬、なわけないじゃないですか!
というかほかの人でもきっと同じように思うと思いますけど!」

「使った事ないよ」

「え?」


「あの店をそういう目的で使った事は一度もない」


「でも!さっき行った事があるって」


「あぁ、仕事でな」



「あれ?知らなかったか?うちはジュエリーも手を出してんだ。
しかも先週あそこの店とうちの店が地区限定でコラボしたりしてんだ」


「ということは..」


「仕事の用事でしかあの店を訪れたことはないよ」