散歩したり、犬を見に行ったり。
別に特別にどこかに行くわけではない。
夕方、このまま家に帰るのかと思いきや、
蓮見さんは私をとある場所に連れて行った。
「ここって」
「あぁ」
着いた場所は世界でも有名なジュエリーショップ。
女性なら誰でも憧れるお店で、幅広い年代の女性から支持されている。
お店に入ると店員さんが一斉にこちらに頭を下げた。
蓮見さんが笑顔でお店の人と話をしている。
親しそうな感じがして、初めて来たわけではなさそうな感じ。
もしかして、前の彼女にもここの店を使ったのだろうか。
なんだろう、もやもやする。
「選べよ」
「え?選ぶって?何を」
「婚約指輪だよ。お前の趣味は分からねえからな」


