手を出されて、仕方なく乗せると
しっかりと握られてしまった。
男の人のくせに、長くて綺麗な指。
「あ、さっき買ったやつもってこいよ」
「あ、はい」
二人でコーヒーを持って、着いた場所は都内で一番大きな公園だった。
芝生があって、ランニングコースがあって、辺りはたくさんの人で溢れている。
「やっぱり休日はすごいな」
どうやら本当にここに来たかったみたい。
私のホテルやらなんやら、いやらしい妄想も全部違ったわけで。
急に恥ずかしくなる。
よかった、変なことにならなくて。
「どうした?」
「あ、いえ別に」
「なんだよ、言えよ」
「…公園に来たかったんだなって、思って」
「何だ、違う場所が良かったのか?」
「い、いえ!そういうわけではなくて」
「もしかして、変な想像してたとか?」
「あ、別に!そんな変なことは想像してない」
「してたんだな」


