“カッコいい人”
その言葉を聞いて、一瞬でもあの人を思い浮かんでしまった
自分が情けない。
「千草?どうした?ってなんか外騒がしくない?」
「確かに。誰か来てんのかな?行ってみようぜ」
宝生君につれられるまま、私たちは校門の外に目を向ける。
見たことのないシルバーの車。
車の先端には誰もが知っているブランドのマークが
あって、それが光にあたってきらきらしている。
ちょっとびっくりしたけど。
うちのお迎えの人じゃなくてよかった、と安堵したのも束の間。
「千草」
いきなり名前を呼ばれたことによって私はいっきに緊張してしまう。
まさか..まさかまさかっ!
「は、すみりくと..」
私の声に周りが一斉に私を見る。どうして?なんでここにこの人がいるの?
「なかなか出てこないから学校間違えたかと思った」
私が茫然としているのなんかお構いなしにぺらぺらと話し出す蓮見陸人。
どどどどどうしよう!どうしよう


