「あ、待って!」
いきなり腕を掴まれて車に乗せられる。
窓越しから九十九さんを見ると笑いながらこちらを見ている。
おそらく陸人さんよりもすごいひとなんだということは
今日の食事でよくわかった。
小さく手を振ると九十九さんも手を振ってくれた。
「お前!何手を振ってんだ!」
「え、っとだってちゃんと挨拶できなかったし?」
「いいんだよ、あいつは!明日も会うし」
会うのは陸人さんであって、私じゃないんだけど?
駐車場を出て車は帰り路を爆走中。
来る時よりもスピードが上がってる気がするのは
私だけかな
「くそ、紹介なんてするんじゃなったな」
「陸人さん?」
「俺はあいつだけには馬鹿にされるのはごめんなんだ」


