楽しい時間はあっという間に過ぎて、帰る時間になってしまった。
陸人さんは仕事も終わったのでこれから私と家に戻る。私
は九十九さんにお礼を言ってお互い駐車場でまた会う約束をした。
「社長のとてもとても可愛い奥様を紹介していただけて嬉しかったですよ。
ありがとうございました」
「お前、何が言いたいんだ?」
「先輩は結局俺に紹介したかったんですよね、彼女を」
「うるせーな」
「そして彼女に本当に僕が男であるということを証明したかったんでしょう?」
「お前、明日覚えてろよ」
それって私の事を少しでも気にかけてくれてたってこと?
陸人さんの方を見る。明らかに顔を赤くして反対を向いた。
陸人さんのこんな顔、初めて見たかも。
「帰るぞ!」


