布団に寝てしまう私に、陸人さんが覆いかぶさる。
これは見つかったらとてもやばい気がするんだけど。
「お前ふざけんなよ。人が
どんな思いでここまで来たと思ってんだ!」
すぐ近くに感じる、陸人さんの体温。声、息。
真剣なまなざし。
それに触れたい、そっと手を伸ばして陸人さんの頬に手を触れた。
「千草?」
「りく、とさん」
すごくはしたないけれど。
顔を近づけて陸人さんの唇に触れる。
久しぶりに感じる、陸人さんの唇。
少し冷たくて、だけどキスが始まるとどんどん熱を持つ。
「お前ここでキスする意味分かってんのか?」
少し驚いた顔をしてからスーツの上着を脱いで、
ネクタイを緩める。
ちょっと、ちょっと待って、
急に焦って陸人さんの胸を押し返しても
陸人さんの手が私の手に重なる。


