結局あの日から一睡もすることができなくて。 その上食欲もなかった。 「千草、顔色悪いよ?次の体育休む?」 「ううん、平気」 昌ちゃんに答えながら体操着を用意して更衣室に向かう。 「ご飯、さっきも食べてなかったけど。なんかあったの?」 「ううん、何でもないの」 「千草」 昌ちゃんの足が止まって、私も立ち止まる。振り返ると昌ちゃんは 怒った顔で私を見ている。 「どうしたの?昌ちゃん」 「何かあったんでしょう?どうしてすぐに隠そうとするの?」 「べ、別に隠そうとしてるわけじゃないよ」