「ただいま」 なれない家に戻ってもしーんと静かなままだ。 靴を脱いでスリッパを鳴らしながらリビングに入る。 引っ越しの荷物もまだ片付いていないし。 それを先にやっちゃおうかな。 部屋に戻って私服に着替えて作業にとりかかった。 さびしくない?ふと、昌ちゃんの言葉を思い出した。 今まではお父さんがいなくても篠塚さんがいてくれたし、 お手伝いしてくれる人たちがみんな私を守ってくれたから ちっともさびしいなんて思ったことはなかった。 でも今は私一人だけ。 急に訪れる、不安。