「で、新婚初夜はどうだったんだ?」
「ぶっ!」
飲みかけのウーロン茶を危うくこぼしてしまうところだった。
何とか飲み込むと同時に、昌ちゃんが宝生君の頭を叩いた。
「あんたは馬鹿か!」
「だって気になるじゃん!」
そう、なんだよね。
「実は陸人さんは急な出張が入って、今は一人なんだ」
本当は一緒にいたかったのに、なんて。
好きでもない人にそんなこと言えないし。
仕事の邪魔にはなりたくない。
それに、そういうの、きちんと理解してるつもりだし。
「さびしくないの?」
「うん、大丈夫だよ」
笑顔で答えて再びノートに視線を落とした。
大丈夫、だってお互い気持はどこにもないんだもん。
陸人さんがいなくたって一人でもやっていけるよ。


