頭を撫でてくれていたコウくんの優しい手が、私の肩をグイっと押した。
私に覆いかぶさる、コウくん。
心臓が、破裂してしまいそう・・・。
一度目を閉じて、ゆっくり開いたコウくんは
静かに笑って
「いただきます」
私の唇に噛みついてきた。
キスは、今までだって何回もしてきたの。
「んぁ・・」
だけど、こんなに深いキスはあんまりしたことがなくて。
いつまでたってもドキドキしてしまう。
「紗絵の顔、えっろいぞ?」
暫くしてキスの雨がやむと、悪戯っ子みたいなコウくんの表情。
「・・・・コウくんのせいだよっ」
熱いくて仕方がない・・・。
心臓が未だにバクバクしてる。
「ははっ!俺、心臓バックバク」
私の手をとって、コウくんの胸に触れさせる。
本当に・・・コウくんもバクバクしてる。
私と、一緒だ。
「こんくらい、紗絵が好きなんだよ」
ニカッと笑うコウくんに、好きって気持ちが溢れてとまらなくなる。
ピンポーン♪
コウくんに抱き着こうと思ったら、インターホンが鳴った。
「平日のこんな時間に誰だ?」
「誰だろうね・・?」
「居留守だ居留守。俺は今から紗絵と寝るっつの」
ピンポーン♪
ピンポーン♪
ピンポーン♪
「ったく、誰だよ・・・紗絵は寝とけよ?」
鳴りやむことのない音に、コウくんは仕方なく玄関の方へ向かって行った。
ちょっと・・残念。
なんて思ったりして・・・。


