言葉はなくても良かったの、傍にいてくれたら。
いくら怒られても良かったの、たまに抱きしめてくれたら。
だけど、それが無理なら。
泡が水の上ではじけるように、消えてしまいたい。
痛くて、苦しくて、怖いよ・・・。
この真っ暗闇は。
ずっとずっと、私の世界は真っ暗なままなのかな。
『・・・え』
あれ?
目の前にオレンジ色の光が現れた。
それに手を近づければとっても暖かい。
なんだか、安心する。
『紗絵』
両親にもそんなに呼ばれたことのない、私の名前。
光の中から、私を呼ぶ声がする。
『おいで、紗絵』
『行きたい・・・そっちに・・・』
光に触れたら、その光はポンっとはじけた。


