それからコウくんがいろいろと話してくれた。


特別な話は全然なくて、夕飯がどうだったとか・・・仁さんが物凄く心配してるとか。


そんな話。


コウくんの声を聴いていたら、さっきまで怖かったはずなのに・・・なんだか大丈夫な気がしてきちゃう。



「明日、一番でちゃんと迎えに行くからな」



うん、待ってるよ。


コウくんのこと待ってる。


本当、不思議だなぁ。


コウくんの声がとっても安心するから眠くなってきちゃう。



「寝たか?・・・紗絵、大好きだぞ誰よりも」



コウくんの声が・・遠くて全部聞き取れなかったけど。


なんだかとってもあったかくなるような言葉を言われた気がする・・・。


おやすみなさい、コウくん・・・。


早く・・明日になればいいなぁ。