君の全てを誰よりも愛そう




紗絵の痛みはこいつらにになんか分からない。


分かって欲しいとも思わない。


けど、紗絵の与えられた恐怖を返してやろうじゃねぇか。



「お前ら、言ってたな?ムカついたから紗絵を閉じ込めたって」

「そ、そうよ!!」

「俺は今最高にムカついてんだよ、お前らに対してな?」



つまり、分かるだろ?



ガッシャーン!!




「「きゃあっ!!」」




周りにあったパイプイスを蹴飛ばせば、腰を抜かして座り込む女二人。


近藤は呆気にとられているのかこっちを見て固まるだけだ。



「今日はここでおねんねしやがれ。じゃーな。行くぞ、近藤」



さすがに紗絵がされていたように、手足を拘束して収納ボックスに閉じ込めはしなかったが。


とりあえず、視聴覚室から出られないように外からドアを固定してやった。



「いや、出して!!お願い!!」

「ちょ、本当にこのままにするつもり!?」



中から聞こえる声なんか無視だ。



「兄さん、マジでこのまま帰るつもりですか・・?」



さすがに心配になったらしい近藤。



「さすがにこのまま放置はしないよ。それこそ警察沙汰だしな・・・。頭冷やさせるだけだ」



廊下の窓を開けて持っていた煙草に火をつけた。


普段は絶対吸わない煙草。


気持ちがめちゃくちゃになっている時にだけ、手を出してしまう。