「君に話はない。後ろの子に話があるだけだ。別に乱暴するつもりはないから・・・こっち来てくれるよね?」
俺が、感情任せにキレてしまう前に出てこい。
「そんな言葉鵜呑みに出来るわけないだろ!おっさん!」
「・・・なら、警察に通報するしかないぞ?いいんだな?」
後ろの二人を睨む。
「おい、何やったんだ?警察って言ってんぞあのおっさん」
「・・・い、行けばいいんでしょ!?」
同じグループの男たちに知られたくないのか、浅井と鈴村は恐る恐る俺らの方へやってくる。
「場所、変えるからついてこいよ。近藤、もう一人連れてこい」
「うっす」
女のうちの一人の腕を引いて歩く。
向かう先は、紗絵の通う高校だ。
「ねぇ、これって誘拐じゃないの!?そっちこそ警察沙汰になるわよ!!」
「は、離して・・・」
高校につき、旧校舎へとやってきた。
夜の学校はかなり不気味だな、しかも旧校舎だから尚更。
ただならぬ空気に身の危険を感じているのか二人が抵抗しだした。
けど、警察って言葉で俺が怯むと思ってんなら大間違いだ。
視聴覚室について二人の腕を解放した。
「さ、話聞かせてもらおーか?」
「なんで佐伯にあんなことしたんだよ、浅井・・鈴村・・・」
俺と近藤の迫り具合に顔を俯かせるしかないみてーだ。
何も話さない二人。
「俺は言い訳するなら今のうちだって言ってんだ。俺が納得のいく言い訳をしてみろ」
何を話されたとしても、納得なんてするわけないけど。
理由を聞かずに責めるのは大人としてよくねぇと思うから。
聞くだけ聞いてやる。


