君の全てを誰よりも愛そう




「じゃあ、明日は朝一番で迎えにくるからな?」

「うん・・・」

「そんな顔するなよ・・・」



あまりにも紗絵が可愛くて、思わずキスをした。



「早くきてね?」

「おう」



最後に頭をくしゃくしゃ撫でて病室を後にする。


明日は大学も休んでバイトも休もう。


紗絵とずっと一緒にいてやる。


でもその前に・・・やらなければいけないことがあるんだよ、俺には。




「あ、佐伯の兄さん!」



病院を出てタクシー乗り場まであるくと、そこには近藤がいた。



「どうした!?」

「佐伯のことが心配で・・・どうでしたか?」

「ああ、熱中症だ。一晩点滴したら明日は帰れるって」

「そうですか・・・」



ホッとしてる近藤。


会えるかもわからないのに、わざわざ病院まで来てくれたのか?


なかなか良い奴だ・・・。



「もう暗いし、タクシーで送ってってやるから乗りな」

「あ、あの・・・差し出がましいとは思ったんですけど。浅井と鈴村のことで・・・」



ああ、丁度そのことをどうにかしようとしていたところだ。



「その子たちに話つけよと思ってたんだ。居場所分かるか?」

「はい・・。放課後に行くたまり場があるみたいです」



それを教えにきてくれたんだな。


気が利くじゃんか。