君の全てを誰よりも愛そう



「さ~えちゃん!入学おめでとう。ん~!制服可愛いわねっ!」



昼のファミレスでは紗絵に少しイヤな思いさせちまったから、夕飯はバイト先のカフェに食いにきた。


仁さんはもちろん斎藤さんと斎藤さんの旦那さんがお祝いにきてくれた。



「あ、お世話になってます。これからもよろしくです」



斎藤さんに頭を下げてる紗絵。


実は今まで俺がやってた翻訳のバイトを紗絵が中三になったころから引き継いでる。


生活費を稼ぐためにバイトをしたいと言った紗絵に斎藤さんを紹介したら、依頼を紗絵にたくさん持ってきてれるようになった。



「こちらこそ!助かってるわよ~。紗絵ちゃん仕事はやいしね?またよろしくね」



紗絵ってマジで仕事はえーんだ。


しかも正確。


紗絵が小学生のころに家にあった洋画をみたのがきっかけで英語に興味をもったらしい。


俺が金銭面はどうにかするって言ったのに紗絵は自分のものは自分でやりたいって譲らなかった。


せめて学費を稼ぎたいって。


家で出来る仕事だから俺も賛成したんだけどね。



「紗絵ちゃん、ケーキだ」

「カワイイ!!」

「俺の特製お祝いケーキだからな」



仁さん相変わらず紗絵に甘い。


紗絵の好きなフルーツめっちゃのってる特大ケーキなんか持ってきちゃって・・・。


しかも店貸切にしちゃってるし。


でも紗絵も嬉しそうだし、良かった。


ありがとう、仁さん。