君の全てを誰よりも愛そう




「高木、今日合コン行こうぜ~!」

「俺忙しいから。じゃな」



選択している講義が全部終わった。


紗絵のことばっか考えててなんか長く感じたな・・・。


早く迎えに行きたい気持ちがデカくて。


田中の合コンの誘いなんて無視だ無視!


紗絵の中学の近くまで急いできた。



「って早すぎたか・・・」



まだ中学の授業の終わってない時間についちまった。


はぁ、なんか空回りしてるな俺。


ベンチ座ってよ。



「あれ?高木くんじゃん!!」

「え?」



俺を呼ぶ声が聞こえて振り向けば化粧濃いめの一人の女が俺の方に歩み寄ってきた。



「この前はすぐ帰っちゃったから寂しかったよ~!でもまさか会えるなんて思わなかったから嬉しい!」

「えっと確か・・」



合コンのときにいたような?気もする。

いやいや連れていかれただけにあまり覚えていなくてハッキリと思い出せない。




「あたし坂野真奈美だよう!?忘れちゃったの?」

「悪い、俺合コンとか興味ないんだ」

「へぇ~。でもここで会えてあたし的にはラッキーだなぁ!メアド交換しよ!ベンチに座ってるくらいだし忙しくはないんでしょう?」



坂野真由美か・・聞いたような気もするな。

けど今は全然興味がわかないんだよ、本当に。



「悪いんだけど、俺は君に興味がないからメアドを交換する気はないんだ」

「え~!これから興味持つかもしれないでしょう?」



坂野真由美が俺の腕をくんできた・・。


わざと胸を当ててるのも分かってしまうようなくらいのわざとらしさだ。



「本当、ごめん。だけど今も待ってる子がいるから」



坂野真由美から離れようとしたら



「紗絵!!」



視界の端に紗絵の姿が映った。



「コウくん!!・・・あ、私・・先行くね」

「ちょっと待てって!俺は紗絵のこと待ってたんだけど?」

「でも、このお姉さん・・・」



紗絵が坂野真由美をちらっと見る。



「先、行く!」

「紗絵!!」



紗絵が来た道を引き返して走っていく。


なんで逃げる!?


俺なんかした・・?



「まじ悪いけど、俺行くから!」



坂野真由美を振り払ってすぐに紗絵を追いかける。


本当、走ってばっかだな俺・・。