途中でコンビニによって飲み物かったりして、やってきたのは川。
ここらへんじゃ割と大きな川で夏場にはバーベキューとか花火とかしてる人も結構いる。
今は夜中だし車が数台とまっている程度だけど。
「夜の川って初めて」
「あ、一人で来たらダメだぞ?危ないから」
初めてのことに少し興奮しているのかちょっと楽しそうな紗絵。
「水辺までいってみるか?」
「行きたい・・!」
車から降りて紗絵と水辺にあったでっかい岩の上に座った。
「夜の川ってなんか落ち着くんだね、コウくん」
「だろ?結構昔からくるんだ、俺。昼間は子供の遊び場とか鮎釣りのおっちゃんとかいて落ち着ける場所ってのとはちょっと違うんだけどな。夜は人も少ないし、川の音でイヤなこと忘れられたりすんだよな」
夜中ならではの静けさのおかげで川の流水音が耳によく届く。
この音が冷静にさせてくれて、イヤなことまで流してくれそうなそんな気がするんだ。
「だから、紗絵も。少しだけこの川に流してみるってどう?辛いこととか、苦しいこと」
「コウくん・・・」
暗闇で紗絵の表情がハッキリと見れるわけじゃないけど、瞳が揺れたことは分かった。
言っていいのか、悩んでる。
「言いたくないなら、無理に言わなくてもいいよ。けどな?一人で抱え込む必要はないんだ。もう十分頑張ってきたんだってことは分かってるから。紗絵はまだ中学生なんだぞ、誰かに頼ったっていいはずだ」
紗絵の頬に優しく触れれば紗絵は俺の手に自分の手を添えて、ゆっくり言葉を紡ぎだした。
「あのね・・」


