君の全てを誰よりも愛そう




「コウくん・・・あのっ」



俺の家に近づくにつれて少しずつ固くなってきた紗絵。


きっと俺が聞こうとしていることが分かるからだよな。


聞かないで見守ることも大切なのかもしれない。


だけど、何も知らないでただ悲しそうな紗絵を見守ることは俺にはしてあげられない。


だから・・今日はちょっと辛い思いをさせるかもしれないけど聞きたいんだ。


今まで紗絵がどう生きてきたか。


でも、こんなに不安そうな紗絵を煽るのもよくねぇもんな。



「ドライブ・・行くか!」

「え?」



どうにか固くなったその心を溶かさなくてはと思った俺が提案したのはドライブ。



「車、あるの?」

「ああ。実家にな!自分の車じゃないけど、両親もそんな乗るわけじゃないから結構自由に使わせてもらってんだ」



そんなわけでカフェから歩いて15分ほどの俺の実家へとやってきた。




「ここ、俺の実家。今親父が海外に赴任してて母親もついてってるから誰もいないんだけどな?だから今は車乗り放題。はい、どーぞ?」



助手席の扉を開けて紗絵をエスコート。



「俺のお気に入りの場所いくか」

「コウくんの?ちょっと気になる」



じゃー決まりだな。