「う、うううう嬉しかったです・・・!近藤くんは・・憧れなので!!」
動揺している俺に向かって噛みまくりでそう言ってくれた市川さん。
「憧れ!?」
そう言われて嫌な気は全くしないわけで・・・。
「あ、ありがとう!」
けど照れるのも本当だからそれを言うのが精いっぱいだった。
「あ、憧れって言うか・・・その・・・好きなんです・・・」
「え?」
俺、今・・・告白されてる?
好きって!
好きって!?
そういうことだよな!?
「わ、分かってます!!近藤くんは佐伯さんのこと好きだって分かってます!だけど・・私も本気なので、まだ振らないでください!!頑張り、ますから!」
俺が佐伯のことを好きだと告げようとしたら先手を打たれてしまった。
目の前の市川さんは両手でスカートを握りしめていて、かなり勇気を出してくれたんだなって分かる。
「・・・俺、佐伯のことずっと好きで・・。きっとこの気持ちはそう簡単には消えないよ。それでも、いい?」
「いいです!それで!!・・・ありがとう」
ふわりと柔らかく笑った市川さん。
それをみて少しだけ心が疼いた気がした。
もし・・・佐伯に出会ってなかったら俺は市川さんのこと好きになってたかもしんねーな。
・・・は!?
俺何考えてんだよ・・・。
「じゃ、じゃあ!俺はちょっと行くとこあるから!!」
「はい!」
市川さんにそう告げてから俺は教室をいつもより少し早歩きで出た。


