君の全てを誰よりも愛そう



そして、次の日。


佐伯は入院になったから学校には来ない。


だから・・・。


佐伯のいないうちに、俺が佐伯に出来ること。


兄さんに言われた言葉を違えないために、しなければいけないこと。


学校での佐伯を守ること。



「あれ、近藤くん?」



いつもよりも早くきた学校。


誰もいないだろうと思っていたけど、教室に入るとそこには市川さんがいた。



「市川さん朝早いんだな!」

「今日は日直なんです」



へぇ。日直なのか~!


そういえば、黒板ぴかぴかだし・・・。


よくよく見てみれば教室もかなりキレイだ。


机もキレイに並んでる。


誰もみていないところでこうして色んなことやってくれてんだなぁ。


本当に良い人だな、市川さんは。



「近藤くんはこの時間にはあまり見かけないですよね」

「ああ・・今日はちょっと!!そうだ、昨日は本当にありがとうな!」

「こ、近藤くんのお役に立てたならよかったです」



市川さんは穏やかに笑ってそう言ってくれた。


・・・やっぱり、可愛いよな?


眼鏡をかけていて、前髪が目にかかっているからいつもは表情がみえないんだけど。


笑ったときの雰囲気とか、すごく柔らかくて。



「市川さん」



俺は何も考えずに市川さんの元へと歩みよって



「こうしてた方が可愛いんじゃね?」



失礼だとも気づかずに、目にかかった前髪を横へと流した。


ん~。


目も大きいし、やっぱり可愛いぞ!



「か、かかか・・・わいい!?」



市川さん・・・顔真っ赤に・・・!



「あっ!ご、ごめんな!?勝手に触ってごめんな!?」



何やってんだよ俺ええええええええええ!!


お、おおおおおおんなのこに勝手に触ってんじゃねえええ!!



「わざとじゃねーんだ!!ごめんな?まじでごめん!!」



せ、セクハラで訴えられるようなことしちまったぞ・・・!!!