君の全てを誰よりも愛そう



「佐伯の兄さん!!」

「えっと・・。君、写真とってくれた子だよね」



改めてまじまじと見た佐伯の兄さんはまじでイケメンで。


なんか緊張しちゃったりして。


ってそんな場合じゃねーだろ、俺!!



「近藤っす!・・佐伯、まだ帰ってないんですか!?」

「紗絵?いつも迎えにきて一緒に帰るから今日も迎えにきたんだけど・・・」

「・・マジですか」

「紗絵に何かあったのか?」

「実は、体育の授業の後から・・佐伯いなくて。荷物は教室にあったから・・・」

「・・・は!?」



やっぱり佐伯は校内にまだいるんだ・・・。


つまり、何かあったってことだよな!?


それから俺と兄さんは二手に分かれて佐伯を探すことにした。


兄さんめっちゃ怖い顔してたな・・・。


妹のことそんなに心配するなんてめちゃくちゃ大事にしてんだよな?


俺も!


佐伯のことを思う気持ちは負けてねぇもん!


絶対探し出してみせるからなっ!


女子更衣室とか女にしか入れない場所を探してもらってくれって兄さんに頼まれてたからな。


誰かに頼もう・・・。


そう思ってもう一度教室に入ると



「あ、市川さん!」



クラスではあまり目立たない図書委員の市川さんがそこにいた。



「は、はい!?」



急に名前を呼んだものだから市川さんは肩をビクつかせてしまったようで。


俺、声デカかったかな?



「実はお願いがあって」

「なんでしょうか・・・?」



そこから事情を説明すると、市川さんは



「わ、分かりました!見てみます!」

「頼むわ!」



とりあえず俺の連絡先を教えて解散。


市川さんまじでいい人だな。


後でちゃんとお礼しよう!!