君の全てを誰よりも愛そう




「いや~今日のバスケは燃えたな、野瀬!」

「近藤はいつも本気だからな」

「まぁな~」



体育の授業が終わり、教室に帰って着替えを済ませると女子も着替えを済ませて帰ってきた。


待てども待てども佐伯の姿がない・・。


保健室にでも行ってんのか・・・?


このまま次の授業が始まってお昼を過ぎても佐伯は教室に帰って来ない。


サボり・・・?


なくもないか。


放課後になっても帰って来ないようだったら校内を探してまわろう。



「やっぱり帰って来ないな・・」

「近藤、帰らねーの?」

「ああ、ちょっと佐伯が全然かえって来なくて心配だから」

「そうか」



とりあえず話しかけてきた野瀬に別れを告げて保健室へとダッシュ。


もしかしたら具合悪いのかもしれないなぁ~。


でもやっぱり佐伯はいない。


教室に鞄が残ったままだからまだ帰ってるはずはないんだけどな。


とりあえず心当たりの場所を探しまくった。


密かに有名なサボりスポットとか、屋上とか。


そんなとこを見て回るも、佐伯の姿は見当たらない。



「下駄箱も確認してみるか・・・?」



万が一鞄を置いて帰った可能性もあるかもと、昇降口へとダッシュ。



「靴も・・ある」



佐伯の革靴はしっかりと下駄箱に収納されたままになっているし・・・。


まじで何かあったのかな?


はぁ・・・。


ふと昇降口から見える正門に視線をやると・・・



「佐伯の兄さん?」



入学式で顔を合わせた佐伯の兄さんの姿があった。


もしかしてまだ帰ってきていないとか?


聞くだけ聞いてみよう!