君の全てを誰よりも愛そう




「近藤~お前どの子がタイプよ」

「は!?」

「俺は鈴村とかオツのパイがデカくてなかなか!!」



体育の授業中。


体育館を二つに分けて男子はバスケ、女子はバレーボール。


バスケの試合の休憩中の男の会話といえばこんなもんだ。



「俺は佐伯派かねぇ」



はい!?


ライバル出現・・・。



「「「「「俺も~」」」」」



だ、大人気だな佐伯。



「すらっとしててスタイル良いし、何より色気出てる気がする」

「分かる!あとめっちゃ優しいし、性格いいんだよなぁ!!俺中学の時にタオル渡されたときにもう、こうな!ズッキュンと来て・・・」



しまった!


ついつい佐伯トークに熱をあげちまったぞ、俺~。



「やっぱなぁ。近藤は佐伯のこと好きなんだろうと思ったぜ」

「あ、あはははは!!ははは!!」



こんな苦しい笑いじゃ誤魔化せられるわけないか。


野瀬の奴は我関せずな感じで遠目でニヤッとこっちをみてやがるし!


助ける気なしか!!



「ま、佐伯に憧れる気持ちはわかるぜ!」



クラスメイトの一人がそう言えば周りの奴らもうんうんと頷いている。


佐伯はすっかりモテモテっすなぁ。


けど、本当の佐伯の良さを知っているのは・・・俺だけなんじゃないかと思う。


中学からの佐伯を好きだった俺にしか分からない良さがまだまだあんだ。


甘いぜお前ら~。