君の全てを誰よりも愛そう




「あんちゃない・・・」



あんちゃん、いないってことだよな?


もうお昼なのに玲央は紗絵に抱き着いたまま近藤を探し続けてる。



「玲央、もうお昼だからご飯たべようか」



椅子に座ってる紗絵の膝にいる玲央と目線を合わせてそう言うと


玲央はこっちをジーっとみつめてる。



「ばなな?」

「バナナ食いたいの?」



バナナって言った瞬間からよだれたらしてる・・・。


バナナ好きなんだな!



「そういえば玲央くんはおやつによくバナナ食べるって近藤くんが言ってた」

「んなの?でも昼飯って感じじゃねーな」

「あ、お芋好きなんだよね?よくジャガイモとか里芋食べるって聞いたことある」

「おいも~!!」



お、反応上々だ。



「んじゃ、里芋あるし煮てくっから。玲央のことよろしくな」



紗絵から離れそうもないしな~。


てか、紗絵と玲央・・・かわいい。


キッチンで里芋を薄味で煮詰めつつ二人を眺める。



「あんちゃ?」

「ううん、紗絵ちゃんだよ~」

「さえちゃ!!」

「そう、さえちゃ!」



天使が二人いる・・・。


癒しすぎんだろ、まじで。




「こー、ないない?」

「コウくんはあっちだよ、ほら!」




紗絵が玲央の手をとってこっちに手を振って来る。


・・・俺と紗絵の間に子供がいたらこんな感じなのかね。


いつか、そんな日がくるといいな。