君の全てを誰よりも愛そう




「さすが兄さん!ありがとうございます!!実は両親がインフルになっちゃって・・・俺もこれから部活試合なんでどうしようかと・・・。兄さんと佐伯なら安心かもって思って!まじ助かります!」

「玲央って名前?俺はコウだ」



近藤に抱かれているまま俺の方を見つめる小さな少年玲央。



「こー?」

「ん、コウだぞ~」



俺のことを指さして言ってるから理解はしてるみたいだな。


最高に可愛い・・・。



「じゃあ、申し訳ないんですけど・・・弟のことお願いします」

「弟だったのか」

「そうなんすよ~!!母ちゃんが19の時の子供なんで、俺」



近藤に弟がいたなんて知らなかった。



「玲央!あんちゃんは部活行くからな?」

「あんちゃ、いく?」

「そ、あんちゃん行くから。お迎えに来るまでお留守番しててくれ」



お留守番という言葉に悲しそうな顔をした玲央。


まぁ、初対面の見知らぬ大人の残されたら不安だよなぁ~・・。



「あれ、近藤くん?」

「あ、佐伯!」



紗絵も玄関までやってきた。


よし、ズボン履いてきたみたいだな・・・。


良かった。


あの格好は近藤に絶対見せたくねぇし。



「今日近藤の弟預かることになったんだけど、いい?」

「玲央くんだよね?いいよ~、一緒に待ってようね!」



紗絵が玲央に笑いかけると玲央が紗絵に腕を伸ばした。



「抱っこ?してほしいみてぇだな」

「玲央が佐伯に懐いてる・・・。あ、俺もう行かないと!これ、玲央の荷物っす!!じゃ、夜迎えにくるのでお願いします」



近藤は紗絵に玲央を引き渡して、颯爽とこの場を去って行った。


部活頑張ってるみたいだなぁ。


えらいえらい。