君の全てを誰よりも愛そう




「二番目、ねぇ。いいですよ、二番目にしても」

「は!?兄さん何言ってんすか!!」




え?


コウくんなんて言ったの・・・。


嫌だよ、そんなの・・・。


恵さんの表情が少し明るくなったのを目の当たりにして、心がズキンと音をたてた。


近藤くんはびっくりしたのか、声を荒げているし・・・。


何を言っていいのか分からなくて、



「俺にしてみればー・・」



抱き寄せていたはずのコウくんの腕に逆に抱き寄せられて、私はコウくんの腕の中へとおさまる。


コウくんにガチッと固定されて、動けない・・・。



「紗絵以外の女は誰だって一緒ですよ」



えっ・・・?



「順位つけろっていうなら、紗絵以外はみんな同列です。だから二番目にでもなんにでもなってくれてかまわない」



すっごく、嬉しいことを言ってくれてる。



「俺にとっては一番だけが全てです。紗絵だけが、全てです」



涙が出てしまいそうなくらい、嬉しい言葉なのに。


どうしてか、恵さんが傷ついているんじゃないかって気になってしまうの。


もしかしたら・・・逆だったかもしれないから。


私が恵さんの立場だったかもしれないから。


そうだったとしたら・・・私も思ってしまうと思う。


二番目でもいいから、傍にいたいって。


二番目になることで、傍にいれるんなら・・・って思ってしまう。


顔をあげて恵さんの表情を窺えば、瞳いっぱいに涙をためている。


本当に、コウくんのこと好きなんだ・・・。